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用語集
QRIPで使われる専門用語の解説。「このサイトのロジックでは」という前提で書かれている
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シグナルスコア・指標投資用語検証方法論
シグナル
9
phi2 v3
このサイトの主力買いシグナル。5条件が同時成立した日に追加投入を示す。
TEST Z=+8.65 / DCA比 +13.6%(63日)
条件 ①SP500がATHから-10%以下 ②当日騰落率-2%以下 ③20日ボラティリティ>25% ④ATHからの経過日数がL字ゾーン(91〜252日)外 ⑤CRS≥2。年平均3〜4回発動。30年バックテスト(2008〜2026)でTEST Z=+8.65、63日後DCA比平均+13.6%。名前の由来はギリシャ文字φ(ファイ)。v3はバージョン3(CRSフィルタを加えた最終形)。
CRSATH乖離率vol20ageAthDCAL字ゾーン
RSI<25 シグナル
14日RSIが25を下抜けた瞬間を検知する補助シグナル。
TEST Z=+3.92 / 勝率90%
テクニカル的な「売られすぎの極致」を捉える。phi2とは独立(重複率5%)。単体では TRAIN Z=+0.06(ランダム水準)だが、TEST では Z=+3.92、勝率90%。phi2と同時発動(DOUBLE)すると30年で8回のみの超希少局面になる。
DOUBLE(phi2 + RSI<25 同時発動)
phi2 v3 と RSI<25 が同一日に同時成立する超希少局面。30年で8回のみ。
phi2とRSI<25の重複率は約5%(ほぼ独立した条件)のため、同時成立は極めてまれ。Round 41の検証では、年平均0.3回の発動。発動時は「暴落×売られすぎの極致×高ボラ×CRS有効」が重なる最大警戒局面を示す。歴史的な事例はコロナショック(2020年3月)とGFC(2009年3月付近)など。
HYG-8% QE後シグナル
HYGが60日高値から-8%下落かつ2009年3月以降の局面を検知。
QE後 TEST Z=+9.42 / 勝率95%
HYG(ハイイールド社債ETF)の大幅下落はクレジット市場の恐怖を示す。QE(量的緩和)以前は逆効果(DCA比-7.72%)だったが、2009年以降は FRB 介入によるV字回復が定式化。「同じシグナルが政策体制で意味を反転させる」という重要な発見(Round 11, Round 16)。
B4 シグナル
phi2発動から7営業日後、ATH-10%圏が継続している場合に発動する追加シグナル。
TEST Z=+8.29 / DCA比 +6.57%
phi2発動直後に「買い遅れた」ユーザーのための追加タイミング。phi2のアルファが最初の63日に集中するため、7日後でも有効な買い場であることを示す。TEST Z=+8.29、DCA比+6.57%。
phi2ATH乖離率
EFA シグナル
先進国株式ETF(米国除く)がATH-10%圏内、SP500のCRSが有効な局面を検知。
TEST Z=+8.08 / DCA比 +15.6%
SP500のCRSはグローバル危機を検知するため、米国以外の先進国株式にも応用できる。Round 42で確認。TEST Z=+8.08、DCA比+15.6%。phi2と同時購入が統計的に支持される。
EEM シグナル
新興国株式ETFがATH-10%圏内かつSP500 CRS有効な局面を検知。
EFAと同じロジック。新興国はボラが高くリターンのばらつきも大きい。SP500 CRSが新興国危機も捕捉できることをRound 42で確認。
QQQ phi2シグナル(弱)
ナスダック100 ETF (QQQ) がATH-18%以下に達した局面を検知する弱シグナル。
TEST Z=+6.77(弱シグナル)
SP500 phi2(ATH-10%閾値)よりも深い下落(-18%)を条件とする。TEST Z=+6.77(n=20)で統計的には有効だが、サンプル数が少ないため「弱シグナル」扱い。SP500 phi2 と同時発動した際の補助確認として使用することを推奨。QQQ単独での大きなポジション投入は非推奨。
VT phi2シグナル
全世界株 ETF (VT・オルカン) 向けのシグナル。SP500 phi2 と完全連動。
合成オルカン TEST Z=+7.21
VT独立のシグナル条件は設けていない。合成オルカン(SP500×65%+EFA×25%+EEM×10%)の30年バックテストでTEST Z=+7.21。「SP500 phi2が発動したらVTも同時購入する」戦略の統計的根拠として使用する。オルカン積立に信号を重ねる使い方が最も自然。
スコア・指標
13
CRS(Crisis Recovery Score)
市場の恐怖の深さを0〜6点で数値化したスコア。phi2シグナルの有効条件(≥2)。
6成分:①VIX>30 ②HYG 3日落 ③DXY 5日上昇 ④ATHから90日以内 ⑤HYG 60日高値-8%以下 ⑥RSP(均等加重)がSP500より弱い。各成分が1点。合計が「今の恐怖の深さ」を示す。未来予測ではない。CRS=5〜6は30年検証で最高品質ゾーン(TEST Z=+4.48)。
VIX(恐怖指数)
SP500オプション市場が織り込む今後30日の予想ボラティリティ。20以下が平常、30超が恐怖水準。
「Fear Index(恐怖指数)」とも呼ばれる。高いほど投資家が将来の変動を警戒している状態。CRSの第1成分(VIX>30)として使用。暴落時には急上昇し、回復とともに低下する。
ATH(All-Time High / 史上最高値)
SP500の過去最高終値。phi2シグナルの起点となる基準値。
ATH乖離率(ATH DD)= (現在値 - ATH) / ATH。マイナスが深いほど現在値がATHから遠い。phi2は ATH-10%(乖離率 ≤ -0.10)を条件の一つとする。
ATH乖離率ageAthphi2
ATH乖離率(ATH DD)
現在のSP500価格がATH(史上最高値)から何%離れているかを示す。
計算式: (現在値 - ATH) / ATH。値は常に0以下(ATH自体が0%)。-0.10 = ATHから10%下落。-0.15〜-0.20が最高品質ゾーン(TEST Z=+6.75)。-0.20以下は深い暴落圏で勝率は高いが発動頻度が低下する。
ageAth(ATHからの経過営業日数)
最後にATHをつけた日から何営業日経過したかを示す。L字ゾーン除外に使う。
phi2はageAthが91〜252日の範囲(L字ゾーン)では発動しない。この期間はGFCのような「L字型回復」が続く局面で、追加投入後も長期間リターンが得られにくいことが検証で判明した(Round 19、Round 29)。
L字ゾーンphi2ATH
vol20(20日年率ボラティリティ)
直近20営業日の日次リターンの標準偏差を年率換算した値。
phi2の条件の一つ(>25%)。通常相場では15%前後だが、暴落局面では40〜80%に跳ね上がる。高ボラ = 大きな不確実性 = 回復時のリターンも大きい、という非対称性を捉える。
RSI14(相対力指数)
過去14日間の上昇幅と下落幅の比率から算出した0〜100の指標。
70以上が「買われすぎ」、30以下が「売られすぎ」の目安。このサイトでは25以下(極端な売られすぎ)をシグナルに使用(RSI<25シグナル)。
RSI<25シグナル
HYG(ハイイールド社債ETF)
信用格付けが低い(ジャンク級)企業が発行する社債を束ねたETF。信用市場のリスク温度計。
HYGが大きく下落する = 信用市場が恐怖状態 = 企業倒産リスクを織り込み始めている。CRSの第2成分(HYG 3日落)と第5成分(HYG 60日高値-8%以下)として使用。株式市場より先行してリスクを示すことが多い。
DXY(米ドル指数)
主要6通貨(ユーロ・円・ポンド等)に対するドルの強さを示す指数。
リスクオフ時(危機時)に投資家がドルに逃げ込む「安全資産需要」を捉える。CRSの第3成分(DXY 5日上昇)として使用。DXY上昇 = 世界的なリスク回避の加速を示唆。
RSP(均等加重SP500)
SP500の500銘柄を時価総額ではなく均等ウェイトで保有するETF。
時価総額加重のSP500と比べ、小型・中型株の動きを反映しやすい。RSPがSP500より弱い状態 = 大型テック株だけが上がって中小型は置いてけぼり = 市場幅の狭まり。CRSの第6成分(RSP 5日リターン < SP500)として使用。
CRS市場幅
CAPE(シラーPER / 景気循環調整後PER)
過去10年の実質利益平均でSP500を割った長期バリュエーション指標。ノーベル賞経済学者シラーが提唱。
通常PERが1年の利益を使うのに対し、CAPEは景気サイクル平均で割るため景気過熱の影響を排除できる。歴史的平均は約17倍。30倍超は割高圏とされることが多い。Round 35の検証では、高CAPE(30〜35)環境でもTEST Z=+6.72でphi2は機能することを確認。「高CAPEだから下がる」という単純な論理はQE市場では成立しないことも判明しており、CAPE単独シグナルは採用していない。
市場幅(Market Breadth)
上昇銘柄と下落銘柄の広がりを見る指標。少数の大型株だけが相場を引っ張る「幅の狭い相場」を検知する。
均等加重SP500(RSP)が時価総額加重SP500(SPY)より弱い状態が「市場幅の縮小」の代理指標として機能する。GAFAMのような大型テック株が上がっても中小型株が下落していれば、市場全体の健全性が低いことを示す。CRSの第6成分(RSP 5日リターン < SP500)として組み込まれている。
Put/Call比率(^PCCE)
プット(下落保険)とコール(上昇賭け)の取引量の比率。投資家心理の温度計。
1.0超 = プット過多 = 市場が本格的に恐怖状態。0.55未満 = コール過多 = 楽観が行きすぎ。このサイトでは /news ページに表示。逆張り指標として使用(恐怖が高いほど回復余地大)。
投資用語
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DCA(ドルコスト平均法)
市場の状況を問わず、毎月一定額を定期的に投資し続ける手法。
高い時も安い時も同額を買うため、平均取得価格が平準化される。このサイトの全シミュレーションの「ベースライン」として使用。phi2戦略はDCAに加えてシグナル時に追加投入することで、DCAを超えるアルファを目指す。
ドライパウダー
暴落時の追加投入に備えて手元に持っておく現金・待機資金。
phi2シグナルが発動したとき「買いたいが現金がない」という状況を防ぐための備え。30年検証(Round 38)では、毎月の積立に加えて3〜12ヶ月分を積み立てておいても結果は変わらず。phi2は30年間で月次連続発動がゼロ(つまり準備期間は十分ある)。
QE(量的緩和 / Quantitative Easing)
中央銀行が国債・社債などを大量購入し市場に資金を供給する非伝統的金融政策。
リーマンショック後(2009年3月〜)にFRBが開始し、以降の金融市場の構造を大きく変えた。QE以前は「HYG下落=株も長期低迷」だったが、QE以降は「FRB介入でV字回復」のパターンが定式化した。このサイトの HYG-8% シグナルが「2009年3月以降」という条件を持つのはこのため(Round 16で確認)。「同じシグナルが政策体制で意味を反転させる」という QRIP の重要発見の一つ。
NISA(少額投資非課税制度)
日本の投資非課税制度。年間360万円まで非課税で投資できる(新NISA 2024〜)。
通常、株式の利益には約20%の税金がかかる。NISA枠内ならこれがゼロ。phi2シグナル発動時にNISA枠を使うと税引き後リターンへのインパクトが大きい。このサイトでは今後、NISA枠の残高と課税口座の分岐シミュレーションを実装予定。
DCAシミュレーション
過熱判定
市場が楽観過多・追加投資を控えるべき状態かどうかを示す判定。
憲法第三条「恐怖と過熱を分ける」の実装。過熱の目安: ATH近傍(乖離-3%以内)・VIX<15・CRS=0・Put/Call<0.6。複数が重なると「追加投入より待機が有利」な局面。これは「買ってはいけない」ではなく「割高に気づく」装置。
CRSVIXATH乖離率Put/Call比率
為替レート
ある通貨を別の通貨に換えるときの交換比率。「1ドル=150円」のように表す。
米国株や全世界株(オルカン)を持つ日本人にとって、円建ての成績は「株の値動き × 為替の値動き」で決まる。円建て評価額 = ドル建て評価額 × ドル円レート。株価が動かなくても、為替が動けば円換算の価値は変わる。QRIPのポートフォリオは米国株をドル建て・円建ての両方で表示し、この2つを切り分けて見られるようにしている。
円安
円の価値が下がること。1ドルを買うのに必要な円が増える(150円→165円など)。数字が上がると円安。
円安=円の価値が下がる。1ドル150円→165円は、同じ1ドルを買うのに多くの円が要る状態で、円が「安く」なっている。外貨建て資産を持つ日本人には追い風で、米国株の円換算の価値が上がる。輸出企業にも有利。2022年は1ドル115円台→一時150円超の急速な円安が進み、ドル建てでは下落したS&P500の円建ての下落を大きく和らげた。
円高
円の価値が上がること。1ドルを買うのに必要な円が減る(150円→135円など)。
円高=円の価値が上がる。1ドル150円→135円のように、少ない円で1ドルが買える状態。輸入や海外旅行は得だが、外貨建て資産を持つ日本人には逆風で、米国株が現地で上がっても円換算では目減りする。リーマン・ショック(2008年)のような円高局面では、株安に為替の目減りが重なり損失が拡大した。
為替ヘッジ
為替変動の影響を打ち消す仕組み。「ヘッジあり」の投信は円高でも損をしにくい代わりにコストがかかる。
為替ヘッジありの投資信託は、ドル円が動いても円建てリターンが株価そのものに近づく(為替の揺れを相殺する)。その代わり、主に日米の金利差ぶんの「ヘッジコスト」がかかる。株価変動そのものは消せない。円高が心配ならヘッジあり、長期で円安メリットも取りにいくならヘッジなし、というのが一般的な使い分け。
ドル建て・円建て
どの通貨で価値を測るか。米国株は本来ドル建てで動き、日本人が持つと最終的に円建ての損益に為替が乗る。
同じ$110の株でも、ドル建てでは+10%、そこに円安が乗れば円建てではさらに上乗せされる(円高なら削られる)。「ドルでは勝っているのに円では負けている(またはその逆)」が起きるのはこのため。QRIPのポートフォリオがドル建てと円建ての両方を表示するのは、株の損益と為替の損益を切り分けて把握するため。
景気サイクル(景気循環)
経済が「回復→好況→後退→不況」を繰り返す波。数年〜10年ほどの周期で巡るとされる。
金利・インフレ・為替はこの波の上で動く。好況で過熱すればインフレ→利上げ、後退が近づけば利下げ、という関係になる。「今どの局面か」を意識すると、バラバラなマクロ指標が1本につながる。ただしリアルタイムで局面の境目を正確に当てるのは難しい。QRIPのCRS(恐怖の深さ)は、今が波のどのあたりかを測る一材料。
セクター(業種)
企業を事業内容でグループ分けした区分。ハイテク・金融・生活必需品・ヘルスケアなど。
株はセクター単位で似た動きをすることが多い。景気の局面に応じて、相対的に強いセクターが入れ替わる(セクター・ローテーション)。大きくは、景気の波に業績が振れる「景気敏感株」と、需要が安定した「ディフェンシブ株」に分けて捉えると分かりやすい。
景気敏感株(シクリカル)
景気の波に業績が大きく振れる株。回復・好況で伸び、後退で落ちやすい。
ハイテク・自動車・金融・素材・エネルギーなどが代表。「今は我慢できる」買い物(自動車・旅行・最新機器)が多く、不況で買い控えられる。反対に回復初期は、低金利と業績の伸びしろから、いち早く上昇しやすい。
ディフェンシブ株
景気に関係なく需要が安定した株。食品・医薬・電力など。不況でも売上が落ちにくい=守りに強い。
需要が「減らせない」ことが強さの源。景気が悪くても、食事・薬・電気は止められないため、これらの企業の業績は安定し株価も底堅い。後退・不況局面では、資金が景気敏感株からディフェンシブ株へ移りやすい。
セクター・ローテーション
景気の局面が移るにつれ、相対的に強いセクターが入れ替わっていく現象。
回復では景気敏感株(特にハイテク)、好況後半はエネルギー・素材、後退〜不況ではディフェンシブ、という移り変わりが典型。局面を完璧に当てる必勝法ではなく、分散・積立を土台にしたうえで「なぜ今この業種が動くか」を理解する“地図”として使うのが適切。
損益計算書(PL)
1年など一定期間の「売上・費用・利益」の流れをまとめた決算書。会社のその期間の“成績表”。
一番上の売上高からスタートし、売上原価・販管費・税などの費用を段階的に引いて、一番下に当期純利益が残る「引き算の表」。利益は1種類ではなく、どの費用まで引いたかで売上総利益→営業利益→経常利益→当期純利益と何度も現れる。どの段階の利益を見るかで分かることが変わる。ある“期間”の成績を表すPLに対し、ある“一時点”の残高を表すのが貸借対照表(BS)。財務三表の1枚目。
売上高
本業で商品・サービスを売って得た代金の合計。損益計算書の一番上に来るため「トップライン」とも呼ぶ。
会社の事業規模を表す最初の数字。ただし売上が大きい=もうかっている、ではない。利益は売上から費用を全部引いた“残り”なので、売上が過去最高でも費用がそれを上回れば赤字になる。売上が前年より伸びているか(成長率)、その伸びが加速か減速か、が読みどころ。
売上原価
売った商品を用意するのに直接かかった費用(仕入れ・製造原価など)。売上高から最初に引かれる。
小売なら仕入れ値、メーカーなら材料費+製造にかかった費用。売上高から売上原価を引いたものが売上総利益(粗利)。原材料高や円安で原価が膨らむと、売上が同じでも粗利・営業利益が縮む。売上原価÷売上高=原価率で、その圧迫度を見る。
売上総利益(粗利)
売上高から売上原価を引いた利益。商品そのものの“もうけの厚み”を表す。「粗利(あらり)」ともいう。
売上総利益 = 売上高 − 売上原価。ここから販管費を引くと営業利益になる。粗利率(売上総利益÷売上高)が高い会社は、価格競争力やブランド・独自技術を持つことが多い。
販管費
販売費及び一般管理費。人件費・広告費・家賃・研究開発費など、売上原価以外で本業を回すための費用。
売上総利益(粗利)から販管費を引いたものが営業利益。広告や研究開発を先行投資として増やすと、短期的には販管費がかさんで営業利益を圧迫する。その投資が将来の売上につながるかどうかが評価の分かれ目。
営業利益
売上総利益から販管費を引いた、“本業でどれだけ稼いだか”を表す利益。投資家が最も重視する。
営業利益 = 売上総利益 − 販管費 = 売上高 − 売上原価 − 販管費。本業の売上から本業の費用を全部引いた“本業のもうけ”。受取配当・支払利息などの本業外の損益や、税金・一時的な損益はまだ引かれていないため、事業そのものの実力を最もよく表す。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高。売上のうち何%が本業の利益として残るかを示す“稼ぐ効率”。
= 営業利益 ÷ 売上高
同じ売上でも、営業利益率が高い会社ほど効率よく稼いでいる。業種によって水準が大きく違うため、比較は同業他社どうしで行うのが基本。QRIPのスクリーナーは、この営業利益率を含む複数の指標で銘柄を絞り込める。
営業利益売上高ROE(自己資本利益率)
経常利益
営業利益に、本業以外の恒常的な損益(受取配当・支払利息など)を足し引きした利益。会社の“通常の実力”。
経常利益 = 営業利益 ± 営業外損益。借入が多い会社は支払利息の分、経常利益が営業利益より小さくなりやすい。逆に金融収益が大きい会社は上振れする。日本の会計に特有の段階で、米国のPLには直接の対応項目がない。
当期純利益
特別損益や法人税まで全部引いた後、最終的に会社(株主)に残る利益。損益計算書の一番下=「ボトムライン」。
当期純利益を発行株数で割るとEPS(1株利益)になり、PER(株価÷EPS)やROE(純利益÷自己資本)の土台になる。一時的な特別損益(資産売却益・減損など)で大きく振れることがあるため、本業の実力は営業利益と合わせて見る。
営業利益経常利益PER(株価収益率)ROE(自己資本利益率)
貸借対照表(BS)
ある一時点(決算日)で会社が「何を持ち(資産)・何を借り(負債)・正味いくらか(純資産)」を表す決算書。左右がつり合うのでバランスシート。
左=資産(集めたお金の使い道)、右=負債+純資産(お金の出どころ)。同じお金を両面から見るので、資産 = 負債 + 純資産 が必ず成り立つ。1年間の“流れ”を表すPLに対し、BSは“その瞬間の残高”のスナップショット。会社の体力・安全性が表れる。財務三表の2枚目。
資産
会社が持っている財産(現金・売掛金・在庫・工場・設備など)。集めたお金を「何に使っているか」を表す、貸借対照表の左側。
1年以内に現金化しやすい流動資産(現金・売掛金・在庫)と、長く使う固定資産(工場・土地・設備・のれん)に大きく分かれる。総資産が大きい=安全ではない。その裏側が負債か純資産かで意味がまるで変わる。
負債
いつか返さなければならない他人のお金。銀行借入・社債・買掛金など。貸借対照表の右側・上。
利息のつく借金(有利子負債:借入金・社債)と、利息のつかない買掛金などに分かれる。適度な負債は成長の元手になるが、多すぎると金利上昇や不況で返済に追われる。負債が総資産を上回ると純資産がマイナス=債務超過になる。
買掛金
商品や材料を「掛け(後払い)」で仕入れたときの、まだ払っていない代金。利息はつかない営業上の未払いで、負債(流動負債)の一部。
日々の営業活動で生じる短期の債務。銀行借入や社債と違って利息はつかないが、いずれ現金で支払う必要がある。買掛金が急に増減すると、その分だけ将来の現金の出入りが動く(キャッシュフローに効いてくる)。
社債
会社が資金を集めるために発行する“借用証書”のような有価証券。投資家から借り、利息を払って満期に元本を返す。利息のつく負債(有利子負債)。
銀行借入と並ぶ資金調達の手段。決まった利率で利息を払う約束のため、金利が上がると新規発行の利息コストが増す。投資家の側から見れば、株より値動きが小さい代わりにリターンも限定的な「債券」の一種。
純資産(自己資本)
総資産から負債を引いた、返さなくてよい“自分のお金”。株主の出資と、過去の利益の蓄積(利益剰余金)でできている。
純資産 = 総資産 − 負債。厚いほど、売上が落ちても借金返済に追われず会社は潰れにくい。毎年のPLの当期純利益が利益剰余金として純資産に積み上がり、この純資産を分母にしたのがROE(自己資本利益率)。ここでPLとBSがつながる。
自己資本比率
純資産 ÷ 総資産。財産のうち“返さなくてよい自分のお金”が占める割合。高いほど財務的に安全とされる。
= 純資産 ÷ 総資産
借金への依存度の裏返しで、高いほど不況や金利上昇に耐えやすい。ただし適正水準は業種で大きく異なり(銀行・商社は低め、無借金企業は非常に高め)、比較は同業他社どうしで行う。QRIPのスクリーナーは、この自己資本比率を含む複数の指標で銘柄を絞り込める。
利益剰余金
これまで稼いだ利益のうち、配当などで社外に出さず会社に貯めてきた累計。純資産の一部。
PLの当期純利益から配当を引いた残りが、毎年ここに積み上がっていく。利益剰余金が厚い会社は、長年にわたり利益を出して貯めてきた実績があるといえる。赤字が続くと取り崩され、マイナスになることもある。
債務超過
負債が総資産を上回り、純資産がマイナスになった状態。持っている財産を全部売っても借金を返しきれない危険信号。
自己資本比率がマイナスになる状態。すぐ倒産するとは限らないが、上場廃止基準に関わることもあり、財務の最重要リスクの一つ。一時的な大赤字や過大な借入で陥る。BSの純資産がプラスで厚いかは、安全性の最初のチェックポイント。
キャッシュフロー計算書(CF)
1年間に会社の“現金”が実際にいくら出入りしたかを、営業・投資・財務の3区分でまとめた決算書。利益とは別の「本当のお金の流れ」を追う。
PLの利益は発生主義(取引成立時点で計上)のため、手元の現金の増減とはズレる。CFはそのズレを取り除き、現金の増減だけを示す。営業CF(本業で稼いだ現金・最重要)/投資CF(設備投資など)/財務CF(借入・返済・配当)の3つ。財務三表の3枚目。
営業キャッシュフロー(営業CF)
本業で実際に稼いだ現金。CFの中で最重要で、継続してプラスなら本業がちゃんと現金を生んでいる健全なサイン。
当期純利益に減価償却費(現金の出ない費用)を足し戻し、売掛金・在庫の増加(現金がまだ入っていない/先に出た分)を引いて求める(ざっくり)。利益は伸びているのに営業CFがついてこない場合、売掛金や在庫の膨張が疑われ、利益の“質”を見直すヒントになる。
フリーキャッシュフロー(FCF)
営業CFから投資CF(必要な設備投資など)を引いた、会社が自由に使える現金。借金返済・配当・自社株買い・新規投資の原資。
= 営業CF − 投資CF
フリーCF = 営業CF − 投資CF。安定してプラスを生める会社は、外部の借入に頼らず自分の足で回っている強さがある。配当や自社株買いを無理なく続けられるかの土台にもなる。
黒字倒産
PL上は黒字なのに、手元の現金が尽きて支払いができず倒産すること。利益と現金が別物だから起きる。
売上が伸びても、売掛金の回収が遅れ、在庫や仕入れ・投資で現金が先に出続けると、黒字でも資金がショートする。だからPLの利益だけでなく、CF(特に営業CF)で現金がちゃんと回っているかを確認する必要がある。
発生主義
現金の受け渡しではなく「取引が成立した時点」で売上・費用を計上する会計ルール。PLの利益と手元現金がズレる原因。
商品を掛けで売ると、現金が入る前でも売上(利益)が計上される。逆に費用も、支払い時点ではなく発生時点で計上される。この利益と現金のズレを埋めて“本当のお金の流れ”を見せるのがキャッシュフロー計算書。
財務三表
損益計算書(PL)・貸借対照表(BS)・キャッシュフロー計算書(CF)の3枚。会社を利益・残高・現金の3視点から映す。
PL=1年間の利益の流れ、BS=ある一時点の残高、CF=現金の出入り。3枚は互いにつながっており、PLの当期純利益はBSの利益剰余金に積み上がり、CFの出発点にもなる。決算を読むとは、1つの数字で決めず、この3枚をつなげて会社の姿を立体的に判断すること。
検証方法論
5
TRAIN / TEST 分割
検証データをTRAIN(ルール決定期間)とTEST(検証期間)に分けて過学習を防ぐ手法。
TRAIN(1994〜2010)でシグナル条件を決定し、TEST(2011〜2026)で独立検証する。TRAINで良くてTESTで悪い結果は過学習の疑いが強い。このサイトはTESTの結果を重視する。金融シグナルの偽の相関を排除するために不可欠な手順。
Zスコア
シグナルの成績が「ランダムな買い」に比べてどれだけ有意か示す統計量。
Z=1.96以上が有意水準5%。Z=3.0以上が金融検証での実用的な閾値。このサイトの採用シグナルはすべてBonferroni補正後でもZ≥3.0を維持している。大きいほど「偶然でない」可能性が高いが、過去のデータへの適合を保証するものではない。
TRAIN/TEST分割Bonferroni補正
Bonferroni補正
多数の仮説を同時検証するときに偽陽性が増える問題を補正する手法。
100個の仮説をランダムに検証すれば、5個は偶然に有意になる(多重比較問題)。このサイトは累計90以上の仮説を検証したため、全てにBonferroni補正を適用。補正後に有意(Z>3.30)なシグナルのみを採用対象とした。
ZスコアTRAIN/TEST分割
Jackknife(ジャックナイフ)分析
特定の時代・期間に依存した過学習でないかを確認するため、期間を変えて繰り返し検証する手法。
例えばGFC(2008〜2009)の1年だけがシグナルの成績を引き上げている場合、その期間を除いた再検証で成績が大幅に落ちる。このサイトでは RSI<25 シグナルのTRAIN成績が低かった原因を追跡するために使用し(Round 11)、ドットコム崩壊期の希釈効果が原因と特定した。全サブ期間でDCAを上回ることを確認してから採用するための「頑健性チェック」。
L字ゾーン(ageAth 91〜252日)
ATHをつけてから91〜252営業日(約4ヶ月〜1年)が経過した期間。phi2が無効化される。
GFC(2008〜2009)のような「L字型回復」局面では、ATH-10%圏に入っても長期間そのまま推移した。この期間に追加投入しても、アルファが出るまでに数年かかることが検証で判明(Round 19)。phi2 v3はこの期間をスキップすることで、過去の失敗パターンを除外している。
ageAthphi2
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用語の解釈は「このサイトのロジックでは」という前提。一般的な金融定義と一部異なる場合があります。根拠は検証書庫を参照。これは投資助言ではありません。