QRIP
SP5007,490.85 ▲0.64%ATH乖離-1.56%VIX17.33RSI1451.3vol2010.6%CRS3/6SIGNALNONESP5007,490.85 ▲0.64%ATH乖離-1.56%VIX17.33RSI1451.3vol2010.6%CRS3/6SIGNALNONE
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Learn / 使い方と検証結果

QRIPの使い方

このツールは相場を予測しない。「過去、同じ条件の局面ではどうなったか」という事実を渡すだけ。 数字の読み方と、その根拠となった検証を説明する。

DCA vs phi2の差

毎月同額投信を積み立てるだけ(DCA)と、シグナルを活用した場合で30年後にいくら違うかをチャートで確認できる

捨てた仮説の一覧

「高いときは買わない(CAPE)」「分割買い」「金利シグナル」など直感的に正しそうで実際は機能しなかった仮説の検証結果

シグナルの読み方

phi2・CRS・B4・HYG-8%の条件と統計的根拠。4体制がいずれかOR発動で累計TEST Z=+14.79

発動回数(2008〜): 65年平均: 3.5

使い方

01

/signal を開く

「今日の結論」が一行で書いてある。技術的な詳細を読まなくても、何をすればいいかがわかるように設計している。

02

CRSスコアを読む

0〜6の数字。今の市場の「恐怖の深さ」の指標。≥ 2 でシグナル有効、≥ 4 で高品質ゾーン、5〜6 なら投入量を2倍にする根拠がある。

03

シグナルが発動したら

ドライパウダー(待機資金)を使うタイミングの統計的根拠が揃った日。「必ず上がる」ではない。「過去30年の平均でDCA比+13.6%だった」という事実を渡している。

04

通知を設定する

シグナルページの「シグナル通知を受け取る」ボタンでWeb Push通知をオンにできる。毎日チェックしなくてもシグナル発動時に知れる。

シグナルの読み方

4体制が独立して動く。いずれか発動で OR 条件。数値は30年バックテスト由来。

phi2 v3最高品質

ATH −10%以下 · 当日 −2%以下 · vol20 > 25% · CRS ≥ 2 · age非L字

63日後 DCA比 平均 +13.6%TEST Z = +8.65
RSI < 25補助

14日RSIが25を下抜けた瞬間

DCA比 +3.92%(単独では信頼度低め)TEST Z = +3.92
HYG −8%独立

クレジット市場(HYG)が60日高値から −8%以下 · ATH −5%以下

クレジット市場の恐怖を検知TEST Z = +9.42
B4追加

phi2発動から7営業日後 · 今日もATH −10%以下

63日後 DCA比 平均 +6.57%TEST Z = +8.29

CRS(Crisis Recovery Score)の読み方

VIX・HYG・DXY・ATH経過日数・RSPの5要素をバイナリで合計した0〜6のスコア。 「今の市場がどれだけ恐怖に覆われているか」の深さを示す。未来予測ではない。

スコア状態対応
0〜1通常シグナル無効
2〜3警戒phi2シグナル有効
4高品質統計精度が上がる
5〜6最高品質投入量2倍を検討する根拠

EFA 先進国インデックスへの応用(Round 42)

phi2 v3 の条件(ATH乖離・vol・CRS)はSP500専用ではない。 CRSは米国指標だが、グローバルな金融危機は米国主導のため、世界市場にも機能する。

インデックスTEST Z63日後推奨
SP500(VOO)+8.65+14.5%
EFA 先進国(VEA)+8.08+15.6%
EEM 新興国(VWO)+6.74+12.1%
QQQ NASDAQ100+4.16+9.4%

phi2発動時にSP500+EFA同時買いは統計的に支持される。QQQは過発動(TEST n=58)で希釈されるため非推奨。

なぜ売らなくていいのか(Round 39 · 43)

phi2のアルファ(超過リターン)は最初の63日に集中する。 63日後以降は「普通の市場リターン(年率約+7.8%)」に戻る。

保有期間年率換算リターン出口戦略TEST Z
63日(固定)+72.0%/年固定63日保有+8.41
126日(固定)+48.2%/年+13.79
252日(固定)+36.6%/年+25.01
CRS=0復帰+43.3%/年恐怖消滅後売り+10.46
RSI>55復帰(10日)+48.8%/年素早い出口−1.12 ✗

売らずにHOLDするのが最良。30年シミュレーションで売り戦略との差は14〜16万(年5,000円未満)。 税金と手数料を考えると明確にHOLD優位。

試して捨てた仮説

検証で「機能しない」と判明したもの。直感的に正しそうでも、データでは裏付けられなかった。

RSI<25 単体

TRAIN Z=+0.06(ランダムと同等)。phi2条件と重なる局面でのみ意味を持つ。

分割買い(複数回に分けて購入)

全額即買いに負ける。phi2シグナルは「今日が統計的根拠のある日」であり、分割する意味がない。

ATHティア別加重(深いほど多く買う)

TRAIN/TESTで深度分布が逆転。GFC(-30%超)はTEST期間でゼロ。過去データへの過学習リスク。

金利シグナル(TNX・IRX)

QE前後で解釈が逆転。利上げ局面では「上がるから買い」、利下げ局面では「景気悪化の証拠」と真逆になる。体制依存で不採用。

CAPE割安フィルタ(高CAPEは買わない)

高CAPE(30〜35)環境でもTEST Z=+6.72。QE市場では割高でも回復が速い。CAPEは長期バリュエーションの参考にはなるが、シグナルフィルタには機能しない。

RSI>55での素早い出口(平均10日)

TEST Z=−1.12(負の方向)。短期バウンスへの反応に過ぎない。統計的に不安定。

体制別の検証結果(Round 45 — 新発見)

30年を金融政策体制で3分割して phi2 の有効性を再検証。 「局所的に成立するルールを構造的に説明できれば未来に応用可能」という視点から分析した。

体制期間特徴
A: 従来型1996〜2008-09Fed が金利で調整。CAPE が正常機能
B: QE体制2008-09〜2021ZIRP+QE。CAPE 無効化。流動性主導
C: 引き締め2022〜現在QT+利上げ。新環境(n=7、参考程度)

発見①: phi2 v3 は全体制で有効(体制非依存)

A 従来型

Z = 7.61

+11.8% · n=20

B QE体制

Z = 5.33

+7.95% · n=76

C 引締め

Z = 4.12

+14.6% · n=7

Fed がQEをしていようとQTをしていようと、phi2(恐怖の過剰反応)は有効。 行動経済学的な「セリングクライマックスの過剰反応」は体制を問わず発生する。

発見②: QE体制で「高CAPE = より高品質」(逆説確定)

CAPE > 25(高評価)

Z = 7.93

+17.7% · n=20

CAPE ≤ 25(低評価)

Z = 2.80

+4.5% · n=56

QE体制で高CAPEの phi2 の方が圧倒的に高品質(+13.2%の差)。 構造的理由: 高CAPE = Fed が積極的QEを継続中 = 流動性が充分 = 株式の底割れリスクが低い。 「高く買っても戻る」のはバリュエーションではなく流動性が支配しているから。 → 次のQE体制ではCAPEが高くても phi2 を躊躇わない根拠。

発見③: CRS=5-6 は QE体制にのみ発生する(30年データ)

VIX急騰・HYG急落・DXY急騰が同時発生するには「グローバル流動性危機」が必要。 これはGFC(2008〜09)・コロナショック(2020)・ユーロ圏危機(2011〜12)など、 全てQE体制内のイベント。従来型(A)・引き締め体制(C)では CRS=5-6 は ゼロ。

CRS=5-6 が発動する = 「Fed が無制限緩和に動く圧力が極めて高い局面」を間接的に意味する可能性がある。

なぜこのアプローチか — 検証で分かったこと

「もっと安く買えたはず」「今は待つべきだ」——その直感を、30年分のデータで全部検証した。 結論は、投資の常識をなぞるようでいて、行動を変えるものだった。

検証01

「いつ買うか」は、ほぼ効かない

S&P500を30年間、毎月10万円積み立てる。買う“日”や“ルール”を変えると、年利はどう変わるか——自前で全部回した結果。

月の1日目に買う+9.106%/年
月の10日目に買う+9.118%/年
月末に買う+9.122%/年
最良の日を選ぶ+9.124%/年差はわずか0.017%

「高値から3%/5%/7%下がったら買う」「下落ラダーで段階的に買う」「SQの前後で買う」——思いつくタイミング・ルールを片っ端から検証しても、結果は全て+9.1%前後に収束した。差は誤差(ノイズ)の範囲。

理由はシンプル。予算が決まっている以上、買うタイミングをずらしても“市場にお金を置いている合計時間”はほとんど変わらない。安く買えた月があれば、その分どこか別の月の機会を逃している。

タイミング探しは徒労。続けて積み立てること自体が、ほぼ全ての成果を作っている。

検証02

DCAを“超える”本当の方法は、3つだけ

毎月の脳死積み立てより高いリターンは存在する。ただし、その正体は「賢い売買」ではなかった。

① 一括投資(持っている分)DCAより有利より早く市場へ
② 高リスク資産(NASDAQ)+3.05%/年対価:最大下落 -78%
② 暴落時2倍レバレッジ+3.26%/年対価:最大下落 -87%
③ コスト・税を削る(NISA等)+1%級唯一のノーリスク

リターンを押し上げた本物は「いつ買うか」ではなく「何を・どれだけのリスクで持つか」だった。資産をNASDAQに変えるだけでタイミング工夫の100倍以上効く。だがその+3%の対価は、資産が5分の1になる-78%の下落に耐えること。

唯一リスクなしで効くのは③のコスト・税。これは誰にとっても“やらない理由がない”。

高リターンは「リスク × それに耐える胆力」で買う。①②は、暴落で投げ売りしなかった人だけが収穫できる。

検証03

精巧な理論を作っても、結局は“賭け”になる

「下落が深いほどレバレッジを上げる」という重み付け理論(DSL)を作って検証した。過去全体では夢のような数字が出る。だが——

過去30年・全体+15.69%/年一見、最強
後半(急回復の相場)+21.94%/年
前半(長く深い暴落)-0.72%/年マイナス転落

同じ理論が、相場の“地合い”次第で真逆の結果になる。急回復する強気相場では大勝ちし、2000年や2008年のような長く深い暴落では壊滅した。つまりこの理論は「未来の相場が、過去のどの時期に似るか」への賭けでしかない。

重み付けや関数をどれだけ精巧にしても、自由に儲かる仕組み(フリーランチ)は生まれない。生まれるのは、賭け金とリスクの増幅だけだった。

複雑さは安心を生まない。確実なのは「予測しないこと」と「耐えて続けること」だけ。

だからこのツールは、相場を予測しない。当てにいく代わりに、あなたが“続けられること”だけを支える。

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数値はS&P500等の過去データに対する自前バックテスト(engine/archive)由来。 過去の分布であり、将来を保証しません。これは投資助言ではなく事実の提示です。